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おしらせ

大学生向けオンライン英会話の実際


コロナ過により一気に導入が進んだオンラインを利用しての語学研修。今回は、特に大学生向けのオンライン英会話を実施した経験から得られた知見をまとめてみましょう。

目次 
1.【意外と多いパソコンを持たない学生】
2.【スマホでもオンライン英会話は可能】
3.【オンラインレッスンで使われる会議システム】
4.【オンラインレッスンの疲労度】
5. 【良いオンライン英会話レッスンへの提案】


1.【意外と多いパソコンを持たない学生】

政府や各種統計会社の令和4年後半のパソコン普及調査をみますと、高校生の4割、大学生の8割が自身ないし家族がパソコンを所有しているとのことです。これは弊社が英会話サービスを提供する大学でもほぼ同じ割合となっています。学生の中には、スマートフォンでコロナ過のオンライン授業を乗り切った強者も少なからずいたのだと思います。

2.【スマホでもオンライン英会話は可能】

オンライン英会話において、スマホユーザーのデメリットはさほど大きく無いという結論です。スペルや文章をタイプして画面上で確認する際も、画面共有で大きく表示すれば解決します。スマホの機動性を活かして、移動先や車中から繋いでのレッスン参加も高速通信の発達で不自由を感じません。


3.【オンラインレッスンで使われる会議システム】

Web会議ツールには、ZOOM・Microsoft Teams・Skype・Webex・Google Meetなどがありますが、大学での授業では、前者2つを利用しているところがほとんどと思われます。英会話レッスンでは豊富な付帯機能よりも操作性や安定感が重要なので、個人的にZOOMを推奨しています。ただ、マンツーマンで発話が重なったときの聞き取りやすさはSkypeが少し上ですね。

4.【オンラインレッスンの疲労度】

音声と画面に集中するオンラインレッスンでは、対面より疲労度が増します。こまめなブレイクと給水タイムが必要です。

5.【良いオンライン英会話レッスンへの提案】

①顔色をうかがう
理解度を顔色でうかがいながらできる対面レッスンとは違い、オンラインの小さい画像ではそれが難しいのですが、現在の発話者にのみ自動的に切り替える設定にして顔色と口の動きを観察する方法があります。

②マイクとスピーカーの設定
講師は勿論、参加者にもヘッドセットや外付けマイクなので音の明瞭化を図る工夫が有効です。音量は少し大きめに設定しましょう。

③手書きボードの活用
キーボードタイピングは正確性とメモに残しやすい利点がありますが、意外と効果的なのは講師が手書きして説明できるハンディタイプのホワイトボード活用です。英語の理解は、視覚による認知が早道になりますから、へたくそな絵でもかえって記憶にとどまります。

④テンポ良いレッスン
講師のリズム感や力量によるところが大きいレッスンのテンポですが、オンラインでは特に大切です。レッスン開始前から「テーマと順番」「発言と質問のルール」「本日の成果物」を明確にし、毎回の開始時に全員で再確認することでレッスンのテンポを飛躍的に良くすることができます。

⑤全員参加の原則
オンラインだからこそ、全員参加・全員発言が必須です。そのためには、開始時のWhat’s new? 終了時のDid you enjoy today?といった発話を促す機会を講師・学生ともに習慣づけすると良いと思います。

Good luck to your on-line lesson!